2020/12/31 大晦寒

三歩進んで二歩下がった感のある年だった。結果的に前に進んだ、と言ったほうが良いかもしれない。コロナ禍で行動を制限せざるを得なく、特に緊急事態宣言下は、あまり生きてる心地がしなかった。淡々と日々を過ごす。なんか気が緩んで(感覚が麻痺してきて)友人たちとボチボチ会い始めたと思ったら、9月くらいになってた気がする。そしてあれよあれよという間に年末。季節のイベントを体験できないと、季節感を感じないまま年末に突入するので、季節性のあるイベントは大事という知見を得た。

コロナ禍で精神的にしんどくなることがボチボチあった。特に4〜5月くらいの世間の不安がピークの時の、人々の奥底に存在していた価値観が強制的に発露され、世間の空気が張り詰めていた時。突如全人類に突きつけられた正解の無い問いを火種にインターネット(SNS)争いが勃発し、想像力を欠いた行動や言動に辟易する。極め付けは誹謗中傷による悲しいニュース、完全に打ちひしがれる。なぜ送信ボタンを押す前に一度自分の打った文章が相手にどのような影響を与えるか想像しないのか、相手の意見を非難することで何が解決し、それによって社会がよくなると思えるのか。終盤は流石に見る頻度を減らした。脱線するが、将来こういった倫理・道徳的な問いが人類に突きつけられる機会は増えると思う。AIと公理、自動運転の道徳的判断のアルゴリズム、プライバシー問題。すぐそこはディストピアだ。SNS然り、テクノロジーの進歩に社会の意識が全く追いつけていないと感じる。
世界が正常に機能できていなく、停滞している感覚によって自分の可能性も閉ざされている感覚に苛まれ、仕事や勉強や趣味に対するモチベーションが下がった時期があった。これは部署移動して業務内容が変化したことも大いに影響している。いつかの日記で書いた気がするが、使われている技術がレガシーすぎるのと運用業務に技術的要素がなさ過ぎて、極端な話機械学習を学んでも絶対に活かすことはできない。統計学も活かせない。AWSもGCPも活かせない。流石に勉強する気力がなくなってしまった。今は勉強会に参加したことでバリバリに復活したが、僕にとっての勉強のモチベーションは、インプットした知識で何か物事を前に進めることができた経験による効用を糧に次のインプットへと活かすという、このサイクルが必要なんだと思った。インプット過多ではだめだ。

12月に勉強会に参加できたことは本当によかったと思う。今の環境には僕が求めてたものほぼ全てがあるし、やりたかったことが100%できる。CEOに感謝しかない。自分のスキルを高めていくことはもちろんだが、このコミュニティが存続していくために自分ができる範囲で貢献していきたい。プロダクト開発にも積極的にコミットしていきたい。これらが全て自分のためになるから。頑張ろう。仕事している場合じゃない。

2020年、なんとか無事乗り切れた。健康で過ごせたことに感謝。家族も健康。よかった。心身ともに健康が一番。